2015年06月03日

だけども

このシーズンになってくるとキャンプインの話題など野球の
動向が注目されるようになってきた。
夏目漱石の友人であり俳人として知られた正岡子規は、大の野球好きだったと言われている。
通説では、子規は、野球という訳語の名付け親ということになっている。
ベースボールだから「塁球」とでも訳すのが通常だろうが
「野球」としたのは、子規の本名が「のぼる(升)」というところから
自分の名とかさなるように『野(の)球(ボール)』と名付けたと言われている。
その真偽のほどは、わからない。

子規の晩年期は、結核や脊椎カリエスを患い寝たきり状態だった。
その中で書いたのが『病牀六尺』。
そんな病状の中でも食通だったところが散見できる。
たとえば、「鯛の白子は、粟子(あわこ)よりも遥(はる)かにうまし」とあったりする。

だけども、白子で絶品とされるのは、何と言ってもトラフグの白子。
中国では、『西施乳(せいしにゅう)』という呼び方をする。

この名称の西施は、中国の歴史上の美女。
身体から悩ましい芳香を放ったという。
春秋時代(紀元前5世紀頃)のこと、「越」の王である勾践(こうせん)が「呉」に捕らえられた時、
解放の見返りに、悩ましい美女とされる西施を呉の王である夫差(ふさ)に差し出した。

夫差は、その西施の色香に耽溺(たんでき)してしまい、逆に国が滅んでしまったという話。
この白子には、国を傾けてしまうような危険な名が冠されていることになる。
posted by oldhh at 12:50| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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