2016年09月12日

地獄の20分


僕がカギ屋になりたての頃のことです。


・・・


親戚から電話眼霜がありました。

「カギが無いので作ってあげてほしい。御近所さんだけど困っている人がいるから」

困っている人とは、親戚と同じマンションの3軒隣の女性の方でした。


店が終わってから店から約20km離れている親戚の家に向かいました。

親戚の家に着くと困っている人(Hさんとします)が親戚の家の前で待っておられました。カギを落として家に入れないから時間つぶしで親戚と話していたのかなと思いました。Hさんの家の電気は一切ついてなく真っ暗でした。

Hさんの第一声は
「とにかく早くカギを作って下さい。遅DR REBORN投訴かったら何もかも台無しになります」
でした。

それから
「カギは閉まったままです。どのくらいでカギを開けてカギを作ることができますか?」
とかなり切羽詰った声で聞いてきたので僕は
「解錠とカギ作りで30分足らずでできます」
と答えますと
「大丈夫かなぁ・・・」
と意味深な言葉をはかれました。

とにかく大急ぎでカギをあけ、シリンダーを取り出しカギ作りを始めました。




親戚の家でカギ作りをしていると親戚が今更ながら話を始めました。

「Hさんは旦那さんと別れたいみたいなんだけれど旦那さんは別れたくないみたいで話がこじれてるの。旦那さんはすごく暴力を振るう人みたいなの。Hさんは自分の荷物と子供を引き取って実家に帰りたいみたいなんだけど旦那がそれを許さないようでカギを取り上げてカギを閉めたままにしているの・・・」


・・・冗談じゃないですよね。

もし旦那さんがカギ作りの途中に帰安利呃人ってきたら 撲殺ときどき絞殺 又は 刺殺のち一時射殺 ところにより轢殺か斬殺 されるかもしれません。少なくとも全治3か月ぐらいにはなりよるでしょう。

追い討ちをかけるように親戚は
「Hさんの旦那さんは体に龍とか鯉の絵を描いてる人なの」
と淡々とぬかしやがりました。

ここまで来ると乗りかかった船でした。というよりもう後戻りできませんでした。軽い修羅場でした。

冷や汗をかきながら鑢でのカギ作りを終了しシリンダーをもとの扉に取り付けてHさんにカギを渡しカギが回るかの確認をしました。本当に生きた心地がしませんでした。

地獄の20分でした。


僕は
「とにかく今日はここから早く離れましょう。お代金は明日とりに伺います」
といって逃げるようにその場を去りました。




次の日、前の日と同じ時間くらいにHさんの家に伺うとHさんの家は真っ暗でした。

親戚にHさんのことを聞くと
「今日、早速引越しをしたみたい。迷惑をかけるといけないので行き先を告げずに行かれた。あんたにありがとうといっていたよ」


・・・冗談じゃないですよね。

結局、お代金はもらえずHさんはどこに行ったのかもわかりません。

<ふざけんじゃねえ!!>
と思いながらも気の小さな僕はとり損ねた代金は勉強代だと思いながら帰路の車の中で減っていくガソリンメーターを見ながらますます惨めな気持ちになっておりました。。
posted by oldhh at 12:05| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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